源泉徴収 げんせんちょうしゅう Withholding Taxes At The Income Source
源泉徴収とは、給与・利子・配当などの所得を支払う者(源泉徴収義務者)が、給与を支払う際に所定の方法に基づき所得税額を計算し、支払金額から所得税や社会保障費などを差し引いて国に納付すること。
「源泉徴収制度」とも呼ばれる。
給与所得の他、退職所得、株主などの配当所得、原稿料、著作権使用料などの雑所得も徴収の対象になる。
M&Aにおいては、自己株買いなどでみなし配当が生じた時にも必要になるため注意が必要である。
いずれの場合も、徴収漏れがあると加算税など新たな課税対象となる。
日本では1940年からドイツに倣って実施された制度で、この源泉徴収によって徴収された所得税の差額調整に関しては、サラリーマンや公務員などは年末調整で行われる。自営業者を対象としたものは確定申告などがある。
なお、2013年から2037年は、所得税の源泉徴収にあわせて復興特別所得税も徴収される。