目次
簡易的な算出方法
企業価値の算定については、大きく分けて以下の三種類の評価方法があります。
- マーケット・アプローチ(上場している類似業種の企業と比較して算定する方法)
- インカム・アプローチ(将来見込まれるキャッシュフローから算定する方法)
- コスト・アプローチ(純資産額から算定する方法)
中小企業の企業価価の算定によく使われる評価方法として、 ①マーケット・アプローチの一種である「企業価値/EBITDA倍率」と呼ばれる方法があります。
企業価値/EBITDA倍率
EBITDA
EBITDAというのは(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization)の略であり、利息支払前、税引前、償却前利益と訳されますが、簡便化すると、
EBITDA=営業利益+減価償却費
と考えることができます。
これは営業活動からもたらされるキャッシュフローを意味し、本業の力を示す指標としてM&Aの世界ではよく用いられる指標です。
企業価値/EBITDA倍率
企業価値/EBITDA倍率というのは、単純に、企業価値がEBITDAの何倍であるかを示す指標であり、ざっくりと5倍程度が相場と言われております。もちろん、業種業態規模等によって倍率は変わるため、一概には言えませんがおおよその相場と理解してください。
したがって、仮にEBITDAが1億円である企業を例にとると、企業価値はその5倍であれば、5億円と算定することができます。
また、企業価値≠株式価値であり、実際に株式譲渡をする際の譲渡価額にあたる株式価値は、下記の算式で算定されます。
企業価値-純有利子負鏑(有利子負債-現預金)
上記の例で、仮に有利子負債(≒金融機関借入金)が2億円、現預金が1億円あると想定しますと、下記の様な算定結果となります。
企業価値=EBITDA1億円×5倍=5億円
株式価値=企業価値5億円-(有利子負債2億円-現預金1億円)=4億円
きちんと詳細に企業価値を算出するには
上記の方法でざっくりと企業価値や株式価値を算定することはできますが、それらはあくまで決算数値だけを利用した簡便的かつ表面的な算定であるため、実際には、他の手法も用いながら総合的に判断する必要があります。
また、このような理論的な価値と最終的に取引される価格は必ずしも近似するとは限らず、そのときの景気や市場環境、買収ニーズの強弱によって価格は変動します。
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