プロラタ方式 ぷろらたほうしき Proratable
プロラタ方式とは、会社が複数の金融機関から借入をしている際に、借入金額に応じて比例的に返済額を決めて、返済することをいう。プロラタは、「比例配分できる」という意味のProratable(プロラタブル)の略称。
事業再生段階で、弁済についてリスケジュールを実行する際に、複数の金融機関の間で不公平が生じないように、このような方式がとられる。
具体的には、複数の金融機関から借り入れを行っている場合に、会社はプロラタ方式を利用し均等に返済額を決めて返済することによって、金融機関の間において不平等を発生せずに均等に返済することが可能となる。このように明確な返済方式をとれば、毎月きちんと返済ができるため、金融機関からの信頼を損なわないで済むというメリットがある。
例として、毎月総額200万円をプロラタ方式で返済する場合は下記の様になる。
- 3社でそれぞれ10000万円、6000万円、4000万円の債権を有するとすると、債権総額2億円となりその割合は各々50%、30%、20%となる。
- 月返済額200万円を上記割合で按分するとそれぞれ100万円、60万円、40万円を毎月返済することとなる。