立会い たちあい Observation
M&Aにおける「立会い」とは、監査手続の一つであり、会社が実施する実地棚卸の現場に監査人が同席し、その実施状況を視察、あるいは一部について実際に監査人自身がカウント(サンプリングという)することによって、在庫数量が帳簿記載の数量との間にズレがないかを確かめる手続である。
単なる視察や、会社のたな卸後の抜取り検査だけでは必ずしも立会いとはいえない。これは、監査人が、実際に現場で作業を行っている様子を間近で確認し、その会社の棚卸のやり方が信用できるかどうかを確認する行為こそが、監査人として重要な監査証拠を入手するための手続と位置付けられているからである。
このように立会いは、実地棚卸計画の評価、棚卸の視察、質問、抜取り検査など総合したものである必要がある。