正常収益 せいじょうしゅうえき Normal return
正常収益とは、各企業が事業そのものとして生み出す実態の利益のことをいう。
毎年決算を行う際に算出される利益全体から、その事業と関係のない損益や非経常的に発生する損益を差し引くことで算出される。
この金額は、大企業と中小企業では計算が若干異なる。
大企業などでは固定資産の売却損益や災害損失といった特別損益や退職金などの雑収益を差し引けば済むことが多いが、中小企業において保険料や役員報酬などで決算上の損益を調整している場合にはこれらの影響も除く必要がある。
正常収益は、企業全体の課税対象額を決定する際に必要であり、正確にできていない場合には、追徴課税の対象となる可能性もある。