株式会社メディアドゥは、株式会社出版デジタル機構の70.52%の株式を株式会社産業革新機構から取得し、子会社化することを発表した。公正取引委員会の審査を経たうえで、3月末に産業革新機構から出版デジタル機構の70.52%の株式を取得する。
出版デジタル機構は、電子出版ビジネスの支援を目的に、2012年に出版業界を挙げた協力のもと産業革新機構等の出資を得て設立された。その後2013年には電子コンテンツ流通大手の株式会社ビットウェイを買収・統合し、電子取次事業に進出した。
メディアドゥと出版デジタル機構は共に、出版社から電子書籍を仕入れ、「アマゾン」をはじめとした電子書籍販売サイトに卸す事業が主力。メディアドゥはコミックや雑誌、出版デジタル機構は書籍、特に文芸書、学術書などを中心としたテキストコンテンツに強い。
メディアドゥは2014年、楽天傘下で電子図書館事業を手がける米オーバードライブと業務提携しており、今後は、オーバードライブのシステムを通じて、海外の図書館や大学などに日本のコンテンツを配信することも視野に入れている。
取得価額は、79.4億円。
契約締結日は、2017年2月28日。
株式譲渡実行予定日は、2017年3月末日。