ジンギスカン専門店「松尾ジンギスカン」を展開するマツオ(滝川市)はスイーツ事業に参入する。江別市で菓子店を営む山下館を数千万円で買収し、同社が製造するプリンなどを自社店舗や物産展、インターネットを通じて販売する。外食企業の買収は2014年の点心札幌(札幌市)に続き2例目。今後もM&A(合併・買収)による事業拡大を推進する考え。
(2015/05/26 日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02771420V20C16A5L41000/
【コメント】
マツオはスイーツ事業への新規参入として、山下館を買収した。
記事にもあるが、山下館の直近売上高は5,800万円、従業員は4名の零細企業である。
原価、販管費の内訳は分からないが、営業利益自体は数百万円出ていれば良いほうだろう。
そのような会社をマツオは数千万円という金額で買収したとのことだ。
これを高いと見るか安いとみるかは、具体的な財務内容やビジネスを見てみない限り計り知れないが、
ここでは、少なくともこの規模の会社であっても譲渡が可能だ、という点が重要である。
自分立ちの会社は売れるのだろうか。
どこに欲しがる会社があるのだろうか。
そのような事を仰る中小零細企業のオーナーは多い印象がある。
規模に関係なく、その企業で培われた技術、商品、人材いった経営資源はかけがえのないもので、
それを活かす事のできる経営者資源をもつ企業も存在するのである。
お互いの足りない資源を補い合う、そんなM&Aが今後も増えていくことは間違いがない。