ベネッセホールディングスは11日、原田泳幸会長兼社長が6月25日付で退任すると発表した。
原田氏は米アップルの日本法人、日本マクドナルドホールディングス、そしてベネッセを渡り歩いた「プロ経営者」の代表だったが、とうとうつまずいた。その退場劇は、プロ経営者受難の時代を告げている。
2016/5/11 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ11IA9_R10C16A5000000/
■コメント
M&Aは当然ながら目的ではなく、会社の事業戦略の実行のための手段の一つである。
では、その会社の事業戦略、ひいてはその事業戦略の根源となる企業理念・事業理念はどこからくるのか
というと、それはやはり経営者であろう。
我々は「M&Aを当たり前に!!」を事業理念に事業展開を行っているが
額面どおり、「M&Aが当たり前に」なるだけで世の中が良くなるとは考えていない。
M&Aを通して、経営者資源が世の中に広がっていくことによって
より能力のある、魅力的な、人を惹きつける、経営者が日本という国の重要な資源である
「会社」を活性化させることができると考えており、それが世の中を良くするのだと考えている。
原田氏のようなプロ経営者の存在は、M&Aを当たり前にすることによる世の中への
インパクトにより実効性を持たせてくれる存在である。
もちろん人間、タイミング・状況による良し悪しはあろう。
ただ、原田氏のようなプロ経営者が、経営者そのものに対しての憧れを持ち
そこを追求するようなポテンシャルのある人材に研鑽の努力を促す大きな光となっているのである。
社会全体で、プロ経営者、経営者そのものに光を当てるような
空気を形成していきたいと常に願っている。
そのためにも、「M&Aを当たり前に!!」していきたいと思うのである。