事例
譲渡企業(A社)
業種 | システム開発 |
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売上 | 3億円 |
社長の年齢 | 40代 |
社長の属性 | 好奇心旺盛 |
譲受企業(B社)
業種 | 非公開 |
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売上 | 50億円 |
上場 | 上場 |
目的 | 新規事業 |
M&A内容
スキーム | 株式譲渡 |
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譲渡対価 | 非公開 |
検討から完了までの期間 | 約5ヶ月間 |
弊社関与
M&A概要

仕上がり

%は議決権比率
M&Aによって解決できたこと
項目 | 可否 |
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経営の継続 | ◎ |
雇用の継続 | ◎ |
ハッピーリタイア(創業者利益) | ◎ |
経営者保証の解除 | - |
不振事業からの撤退(選択と集中) | - |
後継者問題の解決 | ◎ |
インタビュー
「M&Aを進めることで会社への責任と自分のキャリアの追求が両立できる」

なぜM&Aを検討されたのですか?
大学を卒業し、最初にサービス関係の仕事につきました。そこで営業マンとして主要な顧客とのネットワークを構築してきました。その時の顧客基盤を活用して、社会人生活10年ちょっとで会社を設立してこれまでやってきました。ある程度のところまで事業は軌道に乗ってきてはいたのですが、ここ1、2年は成長軌道に乗っているとはいえない状況に変わってきました。
わがままなものですが、いままで順調に伸びていっている時には感じなかった「このままでいいのか?」という疑問、このまま大きな発展性が描けないなかで事業を継続していくことに疑問と不安を感じてきました。
当然、経営者として従業員への責任、借入に対する連帯保証責任等もある中で、自分の勝手で会社を放り投げるにもいかない状態でもあります。一度会社を経営すると、それだけキャリアチェンジがやりづらくなるということが身に染みてわかりました。またそのように考え始めてから、一緒に事業をやらないかと声をかけていただく機会も増えてきました。
もし、会社もこれ以上に発展できて、かつ社員にも迷惑をかけない状態で自分自身が新たな可能性にチャレンジすることができるのであればM&Aも悪くないと考えるようになりました。


M&Aの相手先の選定プロセスなど、教えていただけますか?
完全に同業者となる相手先の選定は避けました。エスネットさんに、同業者も含めたわりと広めのレンジのリストを作成してもらってそこから膝詰めで選定作業を行いました。
とはいえ、リストが少なすぎてもなかなか次の検討プロセスに入ってくれる先がみつからないことも考慮して、10社程度まで候補先を絞り込んで、まずは名前を出さないノンネームでのアプローチをしてもらいました。具体的な情報を知りたいという先はいくつか出てきたのですが、このラウンドでは結局その先の意向表明までは進まず、もう一段階レンジを広げてアタックしていくこととしました。ここでも、やはり同業者は避けました。
現在の我々の事業の強みは、継続的に受注をいただける顧客基盤にあります。そのような顧客基盤を今後求めるであろう買い手先を選定しアプローチしました。
結果、現在の買い手が見つかりました。


買い手の内容について差し支えない範囲内で教えていただけませんか?
飲食関係の顧客に対してサービスを提供している中堅どころの未上場会社さんです。
われわれと顧客ターゲットが基本的には似ていて、かつ既存の顧客の重複が少なかったことから、お互いの顧客基盤を有効に活かすことができ、なおかつ、今後の新規開拓営業においても相互のサービスを織り交ぜることによる新たな展開が見られるのではないかということで合意に至りました。


M&Aを進めていく上で、一番つらかったこと、苦しかったことはなんですか?
何が一番か、は明確には決められないのですが、会社を放り出して、自分のキャリアを考えるということが果たして良いことなのか?という葛藤はありました。
でも、しっかりとしたM&Aを進めることで、会社への責任と自分のキャリアの追求が両立できるということがわかり晴々しい気持ちになっています。
また、買い手の選定を進める中で、興味をもってもらう会社はあるものの、結局選択されないということが何回か続くと、自信がなくなってきます。果たして自分が作った会社はどれだけの価値があったのだろうかと。ただ、諦めずに検討を進めていくことでようやく買い手が見つかった時は、それはもう嬉しかったです。
エスネットさんには、そういった時に常に寄り添ってもらい心の安定に尽力してもらいました。キャリアチェンジへの後押しと、プロセスの中でいろいろとある気持ちの浮き沈みを一緒に乗り越えてきた仲間と言える存在です。


これからどのように生きていく予定ですか?
もともと、M&Aのきっかけは自分自身のキャリアチェンジにあったのですが、実は今後も元の会社で腕を振るっていく予定です。なぜなら、買い手企業さんとのトップ面談などを経て、自分が作り上げてきたこの事業を、より大きな信用力の下で、拡大発展させていく生き方に魅力を感じ始めたからです。
また、もともと営業力に強みがあった自分自身のことを大きく評価していただいたこともあり、自身の可能性も含め、今後の展開に大きな希望をもっています。

同じような状況の経営者様お一人で悩まず、わたしたちにご相談ください
M&A Consultant佐藤 憲さとう けん

「最後まで決して諦めません」
過去には経理改善支援や株式上場支援、資金調達支援等の業務に携わる。その後中小企業M&A仲介ビジネスの現状に疑問を抱き、エスネットワークスらしいM&A仲介のあり方を提示すべく、2015年よりM&A事業部の立ち上げに参画。M&Aという経営者にとっての大切な決断を安心して行えるようにと、常に本気の姿勢で経営者に寄り添い続ける。最後の最後まで何が起こるか分からないのがM&A。決して諦めない姿勢がM&Aを成功に導くと信じ、日々数多の経営者とM&Aに取り組んでいる。