事例
譲渡企業(A社)
業種 | 衣料小売業 |
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売上 | 5億円 |
社長の年齢 | 50代 |
社長の属性 | 行動派 |
譲受企業(B社)
業種 | 複数事業を営む |
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売上 | 200億円 |
上場 | 未上場 |
目的 | 地元企業の再生 |
M&A内容
スキーム | 事業の全部譲渡 |
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譲渡対価 | 非公開 |
検討から完了までの期間 | 約3ヶ月間 |
弊社関与
M&A概要

仕上がり

%は議決権比率
M&Aによって解決できたこと
項目 | 可否 |
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経営の継続 | ◎ |
雇用の継続 | ◎ |
ハッピーリタイア(創業者利益) | - |
経営者保証の解除 | - |
不振事業からの撤退(選択と集中) | - |
後継者問題の解決 | ◎ |
インタビュー
「近い将来にスポンサーさんから会社を買い戻すくらいの 成果を出したい」

なぜM&Aを検討されたのですか?
父親が興した仕事を引継ぎ、自分が経営者として仕事を始めたのが10年前です。ただ、自分が経営者になった段階においても、両親が引き続き経営の数値面を見ていました。そのような中で、自分自身の数値に対する意識が甘く、内情は損失が計上されている中で両親の個人財産を会社に注ぎ込んでもらいながらなんとか会社としての態をなしているように見えているだけの状態でした。私自身、そのようなこともわからずに決算書の数値をそのまま鵜呑みにしてしまっていました。
なぜM&Aを選んだかという点に関しては、気づいた時には銀行からのお金も返せずに、自力でも生き残れなかったのでそれしか道がなかったのです。私自身、甘かったと思うし甘やかされていたとも思います。
二代目ということで、先代が築き上げてきた商売と名声にあぐらをかいてしまっていたと思います。


M&Aの相手先の選定プロセスなど、教えていただけますか?
エスネットさんにお願いする前に、すでに何回かスポンサー探しは行っていたのですが、ギリギリのところで破談になったりしていました。
そういった状況の中、金融機関としては非常にやきもきしており、単体の企業として、そして私自身も経営者としての信頼を失っていました。そういった状況であったため、どこでもいいからスポンサーになってくれるところが見つかればよかった。ただ、そういった状況であったためなおさらスポンサーが簡単に見つかるような状況ではなかったです。
そのような中で、エスネットさんがあきらめずにスポンサーを探してくれました。結局、1社しかみつからず、その1社がスポンサーとなりました。
いろいろとM&Aの会社さんには買い手のネットワークがあると思いますが、うちのような状況の会社のスポンサーを探すのはなかなか容易なことではないと思いますので、しぶとく頑張っていただいたと感じています。


スポンサーの内容について差し支えない範囲内で教えていただけませんか?
スポンサーさんは、複数の事業を営む事業家さんが主として運営している企業グループです。我々の会社は相当価値が毀損していたため、支援をすることに明確な経済合理性を見いだせないような状況でした。
スポンサーの方は、我々が事業を営んでいる土地の出身の方で、その地域を盛り上げたいという意思をもった事業家の方です。
営んでいる事業内容は我々の事業とは全くことなるのですが、その事業家のグループへの従業員の移籍や事業所の統廃合をすることによって現在コストも大幅に削減された状態となっています。
このような地域の再生に意義を持っている事業家さんでなければ、いまのようなところまで経営状態が悪化した我々を支援してくれることはないであろうことは、今までのスポンサー候補との面談からも認識しつつある状況でした。


これからどのように生きていく予定ですか?
今回の再生支援手続きにおいて、相当の債務カットも行われ銀行さんに多大な迷惑をお掛けしました。
そういった中で、当然連帯保証をしている私としては経営者責任、保証責任を負うこととなります。ついては、経営者保証ガイドラインにもとづいて、責任を履行していく手続きに入っています。
ただ、今後においては、その事業家のグループで新たに再生する会社に継続して営業責任者として携わることができるので、一度失敗した身としてゼロからの再出発であると考えています。
幸いスポンサーさんが、私自身を継続して雇用していただけるということなので本当にゼロから会社のために頑張ってみようと思います。そして、近い将来にスポンサーさんから会社を買い戻すくらいの成果を出したいと考えています。

同じような状況の経営者様お一人で悩まず、わたしたちにご相談ください