事例
譲渡企業(A社)
業種 | 健康食品小売業 |
---|---|
売上 | 10億円 |
社長の年齢 | 50代 |
社長の属性 | 慎重派 |
譲受企業(B社)
業種 | 食品製造業 |
---|---|
売上 | 85億円 |
上場 | 未上場 |
目的 | 新規事業 |
M&A内容
スキーム | 株式譲渡 |
---|---|
譲渡対価 | 非公開 |
検討から完了までの期間 | 約5ヶ月間 |
弊社関与
M&A概要

仕上がり

%は議決権比率
M&Aによって解決できたこと
項目 | 可否 |
---|---|
経営の継続 | ◎ |
雇用の継続 | ◎ |
ハッピーリタイア(創業者利益) | ◎ |
経営者保証の解除 | -(無借金のため) |
不振事業からの撤退(選択と集中) | - |
後継者問題の解決 | ◎ |
インタビュー
「自分自身のロマンをかけたいという経済合理性を超えた思いがあった」

なぜM&Aを検討されたのですか?
唐突ですが、「真の豊かさ」って何だと思いますか?
人それぞれ価値観はあると思いますが、私自身、仕事でやるべきことは成し遂げた感じがしているのです。先ほどの質問の私なりの答えとしては、「真の豊かさ」とは、お金だけではなくて、豊かさをともに楽しめる仲間・家族の存在、それと、実は私はこれが一番重要と考えていますが、豊かさを実践できる時間の存在です。
私は、その集大成がM&Aであると考えています。豊かさを得られる源泉にもなり、かつ、今後経営から離れることで豊かさを実践できるだけの時間も得られるからです。
なので、もともといずれはM&Aによってアーリーリタイアをしたいと考えていましたが、そのタイミングが私自身、仕事を成し遂げたという納得感が得られたことにより訪れたといった感じです。


M&Aの相手先の選定プロセスなど、教えていただけますか?
私の会社は、特徴のある健康食品を取り扱っており、同じ健康食品といっても、同様の商品を私の会社と同様のクオリティで提供しているところは存在しないと思います。そういった中で、健康食品を取り扱っている会社で今後も業容拡大、及び取り扱いラインナップの拡大を目指している先をメインターゲットとして選定を進めてきました。
私自身の集大成ということで、積極的に買い手を選定して進めてきましたが、実は一番初めの買い手候補さんとは案件が成立しませんでした。
私自身は、自分の会社=自分と考えていますので、M&Aにおいてはよくあることとは知りつつも、ショックを隠せず、エスネットさんにだいぶ慰めてもらいました。私自身、やはり自分の会社のこととなると、我が子を思う親のように、言ってみれば親バカになりすぎていたのかもしれません。それほどの譲渡対価を得たとしても、私のセカンドライフでは到底使い切れるものではありませんし、私自身のポリシーとして、自分の子供には財産を残さないと決めている(中途半端に財産があるとわかっていると、ろくな息子にならないじゃないですか。)ので、いくら高く評価してもらって譲渡対価に反映されたとしても、それは自己満足の世界でしかなかった。
でも、やはり、そこに自分自身のロマンをかけたいという経済合理性を超えた思いがありエスネットさんにはわがままを聞いてもらいました。
結果、私自身集大成として納得の行く条件で、会社の譲渡を行ったのは中堅の食品メーカーでした。本格的に健康食品分野に参入する上で、私の会社の商品を核に展開していきたいという会社です。


M&Aを進めていく上で、一番つらかったこと、苦しかったことはなんですか?
やはり、最初の候補先との交渉で成立しなかったことです。先方が出してきた条件が、私の会社の自己評価に対して著しく低いものであり、自分自身が貶められたような気持ちになってしまったことを覚えています。
ただ、そこは冷静に自分自身とは切り離して考えること、及び会社に対する評価はその買い手さんの事業の方向性や性格によって、大きくことなるため一喜一憂しないことが大切だということを、時間をかけて、回りくどい言い方で(笑)エスネットさんに諭していただき、ようやく正常な精神状態に戻れた気がします。
いままで会社を経営していて、このような気持ちになったことは一度もなかったのですがやはり、自分の分身のような会社そのものに対してくだされた最初の評価というものに対して私の心はとても敏感でした(笑)。


これからどのように生きていく予定ですか?
よくぞ聞いてくれました(笑)。
これから、私はニュージーランドで人生を謳歌する予定です。オセアニアのエリアで若くしてセカンドライフを謳歌する友人に多大な影響を受けていまして、ニュージーランドで趣味のワイン造りをしながら、時にトレッキングに興じる人生を送ろうと考えています。
それもこれも、安心して事業と従業員を任せられる素晴らしい企業と出会えたことと、そのような企業とのマッチングをしてくれたエスネットさんのおかげだと思っています。
家族も皆自立しつつあるため、より自立を促すために私は海外に行きます。そして、「財産はない、使い切るから」とすでに伝えています(笑)。

同じような状況の経営者様お一人で悩まず、わたしたちにご相談ください
M&A Consultant佐藤 憲さとう けん

「最後まで決して諦めません」
過去には経理改善支援や株式上場支援、資金調達支援等の業務に携わる。その後中小企業M&A仲介ビジネスの現状に疑問を抱き、エスネットワークスらしいM&A仲介のあり方を提示すべく、2015年よりM&A事業部の立ち上げに参画。M&Aという経営者にとっての大切な決断を安心して行えるようにと、常に本気の姿勢で経営者に寄り添い続ける。最後の最後まで何が起こるか分からないのがM&A。決して諦めない姿勢がM&Aを成功に導くと信じ、日々数多の経営者とM&Aに取り組んでいる。