ゴールデンパラシュート ごーるでんぱらしゅーと Golden Parachute
ゴールデンパラシュートとは敵対的買収に対する防衛策のひとつ。日本語で「黄金の落下傘」の意。
敵対的買収が行われた後は、現任の経営陣や役員が解任されるケースが多い。ゴールデンパラシュートはその点に着目し、あらかじめ巨額の退職金契約をしておくことで、買収後の出費が多い事から、買収への意欲を減じさせる効果が見込まれる。
通常、ゴールデンパラシュートに使われる退職金の額は取締役の年収の3倍程度であると言われている。
買収の際には、従業員がリストラで解雇される中、経営陣や役員が高額の退職金を持って退職するのは印象が悪い為、条件付きのストックオプションのような形態をとったりする。
ゴールデンパラシュートという名称は、買収によって乗っ取られた企業から脱出する手段として、お金をパラシュートに見立てた表現から来ている。
同様に、従業員の退職金を高額にする対抗策をティンパラシュート(ブリキの落下傘)ともいう。
米国では、ゴールデンパラシュート は取締役にとっての保険としての要素が強く、敵対的買収に対する対抗措置ではなく、むしろ敵対的買収を促す効果があるとの見方もある。