最終契約 さいしゅうけいやく Final Agreement
最終契約とは、買収価格やその他の条件について、売り手と買い手との間で最終合意に達したときに交わされる契約を指す。
M&Aの実務では、基本合意書によって合意された事項を基礎として、各種デューデリジェンス(買収監査)及び条件交渉の結果、最終的な法的拘束力を持つ契約書として作成される。
具体的な契約書名はM&Aのスキームにより異なり、株式譲渡の場合は株式譲渡契約書(Stock Purchase Agreement )、事業譲渡の場合は事業譲渡契約書(Business Transfer Agreement)が最終契約書となる。
最終契約書に盛り込まれる条項としては、売買対象物・価格・支払条件・表明保証・競業避止義務等がある。
その他にも、買収に関する当事者間のリスク分担を実現するための様々な条項や、買収に付随する各種の取り決めが規定される。
詳細かつ綿密な契約条項を作り上げ、将来のリスクや紛争回避をはかることが重要となる。