実査 じっさ Enterprise Turnaround Initiative Corporation
実査とは、帳簿上記載のある資産の数量や金額と、実際の数量や金額とを確かめる手続きをいう。決算日を基準に、決算日後のなるべく早い時期に監査人が会社を訪問して実施する。監査人が必要だと判断した場合には予告なく突然実査が行われることもある。
監査人が資産の実在性を確かめるための作業で、株券や受取手形、現金、預金通帳などを、並べて一枚一枚数を数える。隠蔽などが行われぬよう、全資産を一度に実査することが推奨されている。
現金、預金通帳、証書、受取手形、株券などの有価証券、有形固定資産、ゴルフ会員権などの会員権、絵画、貴金属 などが対象となる。
「棚卸(たなおろし)」では、帳簿上の在庫と実際に残っている在庫が照合されるが、棚卸でチェックするのは在庫のみであり、それ以外の資産のチェックは実査で行われる。