類似会社法 るいじかいしゃほう Comparable Company Analysis
類似会社法とは、企業価値算定手法の一つである。
対象会社と規模や事業内容等が類似している上場会社を選定し、株価および財務指標から対象会社の株価を計算する方法のことを言う。
類似会社法の代表的な算定手法としては、「PBR法」「PER法」「EBITDA法」がある。
■PBR法
Price Book-value Ratioの略称で、株価純資産倍率を意味する。株価を一株あたりの純資産額で割ることで算出する。現在の株価が会社の純資産に対して何倍まで買われているのかを把握するための指標である。
■PER法
Price Earnings Ratioの略称で、株価利益倍率を意味する。株価を1株あたり当期純利益で割った値のこと。1株あたりの利益に対し、株価が何倍まで買われているかを表したもの。1株あたりの利益は、税引き後の利益を、発行済株式総数から自己株式数を減算した発行済株式数から割って算出する。
■EBITDA法
EBIT+Depreciation(減価償却) & Amotization(一括償却)の略で、EBIT+減価償却費のこと。利払前、税引前、償却前など減価償却前の利益を意味している。
企業価値算定手法には、一般的に以下の3つのタイプがあり、それぞれメリット、デメリットを有する。
■コストアプローチ(純資産価値を基準とするアプローチ)
簿価純資産法、時価純資産法など
■マーケットアプローチ(類似業種や同規模企業との比較に観点を置いたアプローチ)
類似会社法、市場株価法など
■インカムアプローチ(当該会社の収益性からアプローチ)
DCF法(割引キャッシュフロー法)、収益還元法など