破綻懸念先 はたんけねんさき Borrower at the risk of bankruptcy
破綻懸念先は、破綻が懸念される債務者に対する金融機関の自己査定上の呼称。実務上「ハケ」と呼ばれることもある。
具体的には、経営破綻の状況にはないが、経営難の状態にあり、経営改善計画等の進捗状況が芳しくなく、今後、経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者(金融機関等の支援継続中の債務者を含む)をいう。
金融機関は、金融庁の「金融検査マニュアル」に従って各取引先を5つの債務者区分(破綻先、実質破綻先、破綻懸念先、要注意先、正常先)に分類する。
破綻懸念先に格付けされると、新規の融資は困難になり、既存融資の早期回収や既存融資金利の上昇なども求めらる。
決算書上は、二期連続債務超過かつ融資の返済が三ヶ月以上延滞、もしくは融資の返済が六ヶ月以上延滞
のいずれかを満たす融資先は該当する恐れがある。